2015/04/05
乳児湿疹や乳児脂漏性湿疹はおそらくほとんどの赤ちゃんに見られる症状でしょう。産まれてまもなくできる湿疹ですが、慌てず騒がず対処していくものです。
この記事の目次
乳児湿疹
- かかりやすい時期…生後1ヶ月~
- 主な症状…顔や頭や体などいたるところに赤い湿疹
特徴
早ければ生後2週間前後、1歳を過ぎた頃でも出来るのが乳児湿疹。主に食べこぼしやよだれ、汗が原因となり皮膚に赤い湿疹ができます。
乳児脂漏性湿疹
- かかりやすい時期…生後1ヶ月~
- 主な症状…顔や頭にうろこ状のかさぶた
特徴
眉毛や頭の髪の生え際など、新生児の皮脂分泌が特に多い部分に出来やすいのが乳児脂漏性湿疹。うろこ状のかさぶたが広がり、独特のにおいを発します。
皮脂分泌、つまり新陳代謝が活発になり過ぎて起こる湿疹で、赤ちゃんにはごく普通の現象ですが、それにあわせたケアも必要です。
ホームケアと対処
乳児湿疹も乳児脂漏性湿疹も共通して言えるケアは清潔を保つこと。
バリア機能が薄い赤ちゃんのお肌が耐えられない汚れの付着が原因なので、汗やよだれなどはこまめにふき取り、毎日の入浴時には石鹸を使って優しく洗います。
なお、乳児脂漏性湿疹のかさぶたは簡単に落ちるものではなく、無理に落とすものでもありません。必要な皮脂まで落としてしまわないよう、刺激の少ない石鹸を良く泡立てて洗います。
清潔を保っていれば通常は1ヶ月程度で治っていきます。
上手く直らない場合は受診を。乳児脂漏性湿疹ではステロイド薬入り軟膏や皮膚保護薬を処方されます。
※症状が見極められないときは早めにかかりつけの病院に電話を。休日や深夜の急な症状の場合は「#8000」(厚生労働省小児救急電話相談)に相談しましょう。