2015/04/05
先天性股関節脱臼は男の子よりも女の子に多く見られる脱臼です。また先天性だけでなく日常の不注意から発症する後天性のケースもあります。
この記事の目次
先天性股関節脱臼
- かかりやすい時期…先天性、生後0ヶ月~
- 主な症状…脚が開きにくい、脚が不釣合いになる
特徴
先天性でもありますが、実は赤ちゃんの股関節脱臼の9割は後天性であるデータがあります。さらに、女の子は男の子の約10倍も発症率が高いようです。
股関節脱臼といっても赤ちゃんにとっては痛みはなく、日常のお世話の際にサインを確認することが出来ます。
- 仰向け時に膝を曲げて股を広げると「コリッ」と間接音がする
- 仰向け時に膝を曲げて股を広げるとどちらかの足が開きにくい
- 両足をそろえると左右で長さが違う
- 両足をそろえると太ももやお尻にあるシワの数が左右で違う
原因の多くは、間違った方向に力を入れてしまい股関節が脱臼してしまうこと。おむつの取替え時に無理に足を持ち上げたり、抱っこの際に足を直立させたり…
赤ちゃんの体制は上半身が「W字」下半身が「M字」の状態が通常です。このM字の下半身を無理に伸ばしたりすると、股関節が外れやすくなるんです…
ホームケアと対処
股関節脱臼は症状に気付けず対処が遅れてしまうと、将来歩行の発達に影響しますが、成長前であるほど日常のケアでも十分に治すことができるようです。
まずは股関節脱臼のサインが確認できたら受診し、病院からの指示を仰ぎます。軽度の脱臼ならホームケアとしておむつ替えや抱っこの仕方に注意する程度。中度以上なら矯正器具を使用したり手術を行うケースもあるようです。
※症状が見極められないときは早めにかかりつけの病院に電話を。休日や深夜の急な症状の場合は「#8000」(厚生労働省小児救急電話相談)に相談しましょう。