2015/04/05
なんだか赤ちゃんが熱っぽい…額に手を当てるとやっぱり熱い…熱を測ると38度を越えている…こんなときはとりあえず冷やさないと!
熱といえば下げるものと思いがちですが、厳密にはそれだけではないんです。
今回は赤ちゃんが発熱時、受診するまでのホームケアについてのお話です。
この記事の目次
発熱は防御反応
発熱は体の中にウイルスなどが侵入したとき、それらを追い出すための防御反応です。つまり、熱を出さないと防御が出来ないとも言えます。
熱があると「下げないと!」と思いがちですが、まず熱を下げる前に確認しておくことがあります。熱を測るのと同時にそのときの症状も見るのがポイントです。
発熱時に確認すること
赤ちゃんは発熱状態でもピンピンしているケースが多々あります。こんなときは水分補給さえ出来るのであれば、あわてず24時間以内に余裕を持って受診に望んでも大丈夫のようです。
また、予防接種を受けた後は比較的熱を出しやすい傾向があります。接種時にも指示されると思いますが2~3日は様子を見てみます。
次は、出来る限りただちに受診したほうがいい症状です。
- 生後4ヶ月に満たない赤ちゃんが38度以上の熱
- 生後4ヶ月以上の赤ちゃんが40度以上の熱
- 水分補給が出来ない(水分を受けつけない)
- ぐずりが長時間続く(常に機嫌が悪い)
- ぐったりしている
深夜に発熱を伴った場合で、かかりつけの病院に相談できないときは「#8000」(厚生労働省小児救急電話相談)に電話しましょう。その際に、上記で確認できた症状を伝えることで診断の助けになります。
発熱時のホームケアは?
受診するまでのホームケアとしては、まずは脱水症状の予防として水分補給をこまめにします。麦茶でもかまいませんが薬局で手に入る赤ちゃん用イオン飲料がおすすめです。
熱を下げるのは発熱のピーク時から
発熱には熱の出始めからピークが存在します。熱の出始めは額やわきなどの部分が熱くなる一方で、血流の変化により末梢部分の手足は冷たくなります。
さらに熱を上げるために筋肉を収縮させることで悪寒がするなど、ここで熱を下げようとするとかえって症状が悪化することもあるので、服や布団を重ねてあげます。
その後、顔か赤くなったり、汗をかいたりすれば熱がピークに達したサインになります。
ここではじめて熱を下げる対処をします。湿度を低めないようにしながら温度を涼しく保ったり、薄着に着替えたりして体温を下げてあげます。
離乳食は消化の良さを優先
離乳食を食べさせている時期であれば、栄養面で気をつかうかもしれませんが、ここは栄養バランスよりも消化の良さを優先します。
白米のおかゆやくたくたのうどん、野菜スープならよく裏ごししてペースト状にしたものを与えます。
お風呂は体温次第で可
発熱状態だとお風呂はやめたほうがいいと思いがちですが、実は38.5度以下であれば入れても大丈夫のようです。ただし長湯は避けてシャワーや沐浴などでさっと皮脂汚れを落とす程度で。
まとめ
「発熱=氷枕をして寝ている」というイメージもあって、熱を下げることが第一だと思っちゃいますよね。ホームケアのポイントは熱の状態によって対処を選ぶこと、発熱以外の症状をチェックすることでしょうか。
我が家では予防接種のたびに発熱があったのですが、発熱中もいたって元気。おかげで?急な熱が出ても焦ることがなくなった気がします。余裕を持ちすぎても危険ですけどね(笑)