2015/04/05
赤ちゃんにとっては吐くというのは日常茶飯事のことかもしれません。特に多いのがげっぷが不十分の時の嘔吐ですね。初めはびっくりするかもしれませんがいずれ慣れてしまうと思います。
ただし、状況によっては嘔吐のウラでとんでもない病気が潜んでいることも…
この記事の目次
赤ちゃんが吐きやすい理由
赤ちゃんが飲んだものを吐き出しやすいのは、胃の入り口が未発達で緩いため。口から取り込んだものを留めておく機能が弱いんですね。
そんな状況下、休憩なしで一心不乱に母乳やミルクを飲むことで、一部が逆流して溢れてしまいます。
これは溢乳というもので特に心配することではありませんが、嘔吐=溢乳のみではないため、以下のケースが確認できる場合は至急受診します。
病気の疑いがある嘔吐時の症状
- 吐いたものが緑色(胆汁)
- 噴水のように激しく吐く
- 高熱をわずらい元気がない
- ぐずりが多く数十分間隔で激しく泣く
- 下痢や血便を伴う
- 頭を打った後の嘔吐
嘔吐の症状は、溢乳以外に腸重積症や腸回転異常、風邪症候群や急性胃腸炎など多くの病気が該当します。上記のような症状の場合はこれらの病気が発症している可能性があります。
嘔吐時のホームケアは?
以下は溢乳以外、体に異常がある場合の嘔吐時にできるホームケアです。
脱水症状を防ぐ
吐くということは、摂り込んだ水分を逃がしてしまうということになりますので、まずは水分補給を。嘔吐後30分ほど時間をおいて、落ち着いてきたら湯冷ましや麦茶、経口補水液などを与えます。
ただし病気を患っていて水分も取れない、そんな状況で頻繁に吐く場合は直ちに受診します。
胃に負担を与えない
胃への負担を抑えるために、母乳・ミルクは吐き気が落ち着いたときから、通常の1/3~1/2程度に減らして与えます。問題ないようなら次回からちょっとずつ量を戻していきます。
離乳食を始めている場合はいったんお休み。吐き気が治まり母乳やミルクで食欲がついてきたら、消化の良いおかゆなどを少しずつ与えます。
お風呂は症状次第でOK
- 吐き気が治まっている
- 下痢や発熱の症状がない
- 赤ちゃんが嫌がらない
- 医師からNGが出ていない
これらの条件下でのお風呂はOK。ですが、いつもより短めに手早く済ませるようにします。
まとめ
嘔吐する病気の中には、肥厚性幽門狭窄症という吐いた後もケロッとして元気になる特殊なものも存在します。元気だからといって油断していると脱水症状はもちろん、体重減少の原因にもなるので吐いたときは症状をしっかりとチェック!