2015/04/05
熱性けいれんは突発的に起こるけいれんで、目の当たりにするとパニックになるかもしれません。しかし一過性のケースがほとんどのため、その間の冷静な判断と正しい対処が問われます。
この記事の目次
熱性けいれん
- かかりやすい時期…生後6ヶ月~
- 主な症状…全身のけいれん、発熱
特徴
風邪や突発性発疹などの感染症にかかった際、急な発熱によって起こるのが熱性けいれん。けいれんの名の通りの症状が現れます。
- 白目をむく
- 唇が紫色に変色
- 手足をつっぱる
- 全身を反り返らせる
けいれん状態は2~3分続いたあと治まるケースがほとんど。生後6ヶ月~3歳の発症が多く、6歳以降ではほぼ見られないようです。
脳の発達が未熟な赤ちゃんが発熱による刺激を受けることが原因といわれていますが、同じく熱性けいれんを起こしたことのある家族がいる場合は発症しやすいデータもあるようです。
ホームケアと対処
熱性けいれんは一見すると重大な症状に見えるためパパママはパニックを起こすかもしれません。まずは以下の適切な対処で様子を見てから受診しましょう。
- 大声で名前を呼んだり抱き上げたり揺さぶったりはNG
- 衣服を緩める
- 嘔吐物が詰まるのを防ぐため顔を横向きにする
- 喉の詰まりを確認する場合は口の中に指を入れない
さらに、熱を測り、けいれん時間やけいれん後の様子をチェックして受診の際に申告します。なお、これは例外ですが、以下の症状が見られた場合は大至急受診します。
- けいれん後になかなか目を覚まさない
- 目覚めた後の様子が明らかにいつもと違う
- 目覚めた後に体のどこかに麻痺が残る
- けいれん中に手足の硬直が左右対称でない
- 一度治まったけいれんが数分後~数時間後に再発する
- 熱もないのにけいれんを起こした
実は熱性けいれんではなく、てんかんなど脳の病気だったというケースもあるため、けいれん発症時の様子をしっかりとお医者様に話しましょう。
※症状が見極められないときは早めにかかりつけの病院に電話を。休日や深夜の急な症状の場合は「#8000」(厚生労働省小児救急電話相談)に相談しましょう。